途方もない恐喝の可能性を生み出したバナマ文書の選択的漏洩
パナマの法律事務所からのデータ漏洩は実に興味深い。多数の金持ち、政治家連中はパナマのそのような企業が提供するダミー会社に金を隠している。ところがそのようなデータのいくつかはNATOが支援している報道機関やアメリカ政府が資金提供している。非政府組織 への漏洩 は、アメリカ帝国が嫌悪している一部の人々を中傷する下手な取り組みに過ぎない。あれやこれやの要求に応じるのと引き換えに、ある種のデータ公表しないという巨大な恐喝の好機にもなる。
漏洩したデータには、約214,000のダミー会社と、14,000人のモサク・フォンセカの顧客があると、ドイツの新聞は主張する。確実に多数の不祥事がそこに隠されている。一体何人のアメリカ上院議員がそのような企業に関与しているだろう? どの欧州連合政治家が? どのような巨大ウオール街銀行やヘッジ・ファンドがパナマに隠れているのだろう?
ドイツの新聞は、既知の犯罪人や、アメリカが嫌っている人々や組織のリストを作成し、それを漏洩したデータベースと照合した。結果は、モサク・フォンセカ・データ中で、触れられてもいないロシアのプーチン大統領を中傷するいつもの企み、アメリカから大いに嫌悪されているサッカー協会FIFAの様々な人々の非難、さほど重要ではない他の悪漢連中について多少言及する類だ。
アメリカ人についての話は皆無で、重要なNATO政治家についても無い。これまでのところ高位の政治家"犠牲者" は、妻とともに、ダミー会社の一つを所有していた、見当違いのアイスランド首相、シグムンドゥル・ダヴィード・グンラウグソンだ。この会社が持っていた金が非合法だったという証拠は無い。
漏洩した"データから極めて厳選されたデータだけを公表するのには狙いが二つある。
1 プーチン大統領や アサドと関連しているだけで、様々な"帝国の敵"を中傷すること 2 データベースの中では触れられているが、まだ公開されていない他の重要な人々に、アメリカあるいは、その"お仲間マスコミ"が、いつでも、連中の汚い資金洗浄を広く暴露できるのを知らしめることだ。そこで、これは完璧な恐喝の道具となる。
商業マスコミによる、このモサク・フォンセカ情報の選別は、欧米政府の狙いにぴったり沿ったものだ。巨大欧米企業や欧米の億万長者 - 主要顧客がモサク・フォンセカを使っていたという記述は皆無だ。しかも、ガーディアンは素早く、“漏洩した資料の大半は公にされないままだ”と請け合った。
一体何を期待されるだろう? 漏洩は、アメリカのセンター・フォー・パブリック・インテグリティが資金提供し、組織した壮大ながらも、ばかばかしい名称の“国際調査報道ジャーナリスト連合”なるものが管理している。彼らの資金提供者には下記もある。
フォード財団
カーネギー基金
ロックフェラー・ファミリー基金
W K ケロッグ財団
オープン・ソサエティー財団(ソロス)
パナマにおけるマネーロンダリング事件 モサック・フォンセカ 【NET TV ニュース】 |
|
|